宗像を地域文化で輝くまちに
■ 世界遺産登録の実現へ向けて
- 登録後の市民生活への具体的な影響は。
- 世界から評価され、宗像に誇りをもつ市民が増える。また、市全体の活性化にもつながる。
■ 沖ノ島世界遺産の真価は
- 沖ノ島の具体的保全方策と周辺の自然環境、海底の調査は。
- 保存管理計画に沿って保全していく。今のところ海底調査はしない。
- 登録名に「宗像」は残るのか。
- 登録選考にふさわしい名称を、最終的には世界遺産推進会議の了承を得て決定する。イコモスの勧告などで名称の変更を命じられることもある。
登録名から「宗像」が外されるのではという危惧からこの質問をしましたが、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群という名称となり、「宗像」という名称が残ることとなりました。
■ 世界遺産登録の真価とこれから
- 宗像市にとっての世界遺産の真価と今後の課題は。
- 市民の誇りや自信につながると考える。一方で、資産保護のため、対象地域の利用・開発の制限や来訪者対策に取り組む必要がある。
平成27年7月、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界文化遺産の国内推薦が決定しました。平成28年夏ごろにイコモスが現地調査を行い、翌29年5月にイコモス勧告、7月頃に登録の可否が決まります。
【今後の課題と取り組み】
- ① センター機能の整備・運営
- ② 来訪者受入準備
- ③ 沖ノ島及び構成資産の保全管理
- ④ 景観まちづくり
- ⑤ 市民によるサポート
- ⑥ 啓発・PR
- ⑦ 資金調達
(参考:世界遺産登録推進室・連絡会議資料)
■ 映画・テレビドラマのロケ誘致活動を
- 映画やテレビドラマのロケ(撮影)誘致推進と宗像版フィルムコミッション(*)の設立支援を提案。
- 現在でも観光協会、商工会、漁協は、ともに産業振興プロジェクトメンバーとしてロケ誘致をしており、効果が見込めれば、できる限りの支援や協力はしていきたい。
- 宗像出身の出光佐三氏がモデルである「海賊とよばれた男」の映画化が決まった。この映画の効果と今後の働きかけ、来訪者対策は
- 宗像市への効果は大きく、今後、映画で宗像を取り上げてもらうよう関係者に働きかける。また、映画上映に合わせ、赤馬館での展示や新たな観光モデルルートの紹介、バス待機所の整備を行い、ボランティアガイドによる観光案内を充実させていきたい。
「海賊とよばれた男」の映画が岡田准一さん・綾瀬はるかさん主演で28年の冬に公開予定となりました。
* フィルムコミッション=映画等の撮影場所誘致や撮影支援をする機関。
■ 赤間宿を歴史・文化交流の拠点に
- 赤馬館隣接の駐車場の整地と案内板の設置、赤間宿路地裏散策コースの整備をおこなってはどうか。
- 駐車場整地は、利用者に迷惑をかけないよう進めていきたい。案内板は着手し、路地裏散策コースは、地域と協議しながらできる限り進めていく。
- 赤間宿通りの空き店舗へ積極的な誘致支援を。
- 物件情報の発信や補助制度を活用しながら、赤間地区コミュニティなどの組織と一緒に店舗誘致に努めたい。
赤間宿通りの空き店舗の出店者を市がHP等を通じて募集するようになりました。宗像市改修補助金を活用でき、4店舗のうち、すでに1店は決定済みです。
(平成27年12月現在、宗像市HPより)
■ 東海短大の学生募集停止への対応
東海大学福岡短期大学が平成29年以降の学生募集を停止するという発表がありました。これまで宗像市は福岡教育大学・日本赤十字九州国際看護大学と合わせ、三つの大学を有する学園都市でした。
- 学生募集停止に対する本市の見解と方針、撤退後の施設の利活用は。
- 平成29年度からの学生募集停止は、大変残念なことである。東海大学理事長に、施設の有効活用をお願いしている。
人口10万人未満の都市で大学を三つ有するのは県内では宗像市と太宰府市の二つだけでした。東海短大が撤退となれば、宗像市は学園都市と言えるでしょうか。市として大学側に跡地利用などの利活用を提案していくよう求めていきたいと考えます。